寒い冬でも健康&美肌を保つおすすめ「菌活」術

冬は乾燥や冷え、感染症などが気になる季節です。そんなときこそ意識したいのが、発酵食品やキノコ類などを積極的に食卓に取り入れる「菌活」。菌活のメリットや効率よく菌を取り入れられる方法をご紹介します。

菌活ってなに?

食品から体に良い菌を取り入れたり、良い菌を増やすような生活習慣によって、腸内環境を整えることが目的です。腸内細菌は隠れた臓器といわれるほど、体内で酵素をつくり出してお腹の調子を整えるだけでなく、私たちの生命維持に必要な様々な働きをしてくれるため、健康や美容にもいい影響が期待できます。

菌活の3大メリット

  • 1免疫力アップ

    腸には体内の免疫細胞の約70%が集結しているため、腸内環境が整うと免疫力がアップ。風邪や感染症予防にもつながります。

  • 2冷え・便秘の緩和

    乳酸菌などの微生物によって腸の動きが活発になることで、お通じがスムーズに。また腸の活性化と連動してエネルギー代謝が高まり、血流がよくなるため冷え予防にもつながります。

  • 3美肌効果

    肌は腸を映す鏡といわれ、腸の健康は肌にも大きく影響。お通じが改善されることで、肌荒れや吹き出物が起こりにくくなります。

元気&キレイを目指す
菌活ステップ

  1. ステップ1 菌を取り入れる

    体に良い主な菌は、乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌、麹菌など。これらはヨーグルト、漬物、納豆、乳酸菌飲料、チーズ、みそ、酢などの発酵食品から摂取できます。1つだけを毎日食べるより、複数の食材からいろいろな種類の菌を摂取するほうが相乗的な働きも期待でき、飽きずに楽しく菌活できるのでおすすめ。ただ腸内に長く留まってくれない菌も多いため、続けて摂取を。

  2. ステップ2 菌を増やす

    体内に取り入れた良い菌を育て、腸内で増やしていきましょう。それには良い菌のエサとなる食物繊維、オリゴ糖、レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)を含む食材を一緒に摂るのが効果的です。食物繊維を含む食材はキノコ類・オクラ・アボカド・わかめ・昆布など、オリゴ糖を含む食材は玉ねぎ・キャベツ・バナナ・りんご・はちみつ・ヨーグルトなど。レジスタントスターチを含む食材はカボチャ・インゲン・小豆・さつまいも・じゃがいもなど。

  3. ステップ3 菌の邪魔をしない

    摂取して増やした良い菌の働きを弱めないように生活習慣の見直しも大事です。まず、酸化した油や揚げ物の摂りすぎは、悪い菌を増殖させる原因になるため要注意。また、睡眠不足やストレスも腸内細菌のバランスに悪い影響を与えるため、気分転換しながら規則正しい毎日を送りましょう。