血管力アップで夏バテ&夏老けを防ぎましょう
夏は大量に汗をかくことで血液中の水分が失われ、固まりやすくドロドロした状態に。
体の隅々に血液が巡りにくくなって、だるさや疲れ、むくみが生じるなど、いわゆる夏バテにつながります。
一方で、肌荒れやくすみ、髪のパサつきなど美容にも影響し、夏老けの原因にも。
じつは夏は脳梗塞リスクも高く血管トラブルが起こりやすい季節
気温が高いと血管が拡張して血流がアップするイメージですが、汗を大量にかいて水分不足に陥ってしまうと夏でも血液循環が悪くなります。そのため、脳の血管が詰まって起こる脳梗塞は夏がもっともリスクが高いといわれるように。夏バテや夏老けだけでなく、重大な病気を引き起こす原因にもなる血管トラブル。まずは生活の中で、血管力アップを意識するといいですね。
すこやかな血管とは?
- □ しなやかさがある
- □ 血管の内壁がなめらか
- □ 血液がスムーズに流れる
血管力が低下する要因は加齢や大量の発汗以外にも
- □ あまり歩かない
- □ 高塩分のもの、高糖質の物をよく食べる
- □ 早食いで満腹まで食べる
- □ 長年、飲酒や喫煙をしている
- □ ストレスをためやすい
生活習慣の見直しで血管力アップ
1.のどが渇いていなくても水分補給を
エアコンが効いて乾燥した室内では発汗の実感がなくても肌から水分が失われて脱水状態になっていることも。
のどが渇く前に、つねに意識して水分を摂りましょう。
水分補給は飲み物を選んで!
- 〇 日常的な水分補給はミネラルウォーターや白湯を。脱水時には経口補水液がおすすめ。
- △ スポーツドリンクは運動時には適していますが、糖分の取り過ぎにならないよう注意。
- × アルコールやコーヒー、緑茶などは利尿作用があるため、水分補給には不向き。
2.良質な油を摂りましょう
「不飽和脂肪酸」は血液をサラサラにし、血管への負担を減らしてくれます。
不飽和脂肪酸は、アマニ油、エゴマ油、ベニバナ油、ゴマ油、なたね油、オリーブオイルのほか、青魚やナッツ類などにも豊富。ただ加熱に弱いため、サラダなどの料理にかけて使うのがおすすめ。
3.カリウムや抗酸化作用のある食品を
カリウムはナトリウムの排泄を促進して血圧を下げる作用があります。
また、抗酸化作用がある食品は、血管の若返り効果が期待できるといわれます。
カリウムが豊富な食品
抗酸化作用が高い食品
4.お風呂につかって手首や足首を曲げ伸ばし
体を温めたり、運動することで血管拡張作用がある一酸化窒素(NO)の分泌が増え、血管力アップに。38℃程度のお湯につかりながら、手首や足首を曲げたり伸ばしたりするだけでOK。さらに炭酸入浴剤を入れると、炭酸のプツプツとした泡によって体の巡りもスムーズに。
5.できるだけ歩いたり階段を利用
適度な運動は血管の健康のために大事ですが、特別なことをしなくても大丈夫。例えば、車を使わず積極的に歩く、エスカレーターでなく階段を使う、仕事中や家事の合間にストレッチをするなど。1日1回でも意識して継続しましょう。体を動かすとリフレッシュでき、ストレスケアの観点からも血流アップに有効です。
6.体を冷やさないように体温調整を
体の冷えは、血管を硬くして血管老化の原因に。冷えを防ぐには、太ももや腰など、大きな筋肉がある部分を温めるのがポイント。夏でもしっかり湯船につかって下半身を温める、体温調整できるように羽織り物を持ち歩く、体を冷やす飲み物や食品を取り過ぎないようにしましょう。
